2024.9.27
ユキ不動産 筒井友希さん
豊前市松江で不動産業を営む、筒井友希(つついゆき)さん。生まれ育った北九州市で長年生活し、中学校の技術家庭の教師をしていましたが、ご縁がつながり豊前に移住。移住後、不動産業の仕事をスタートしました。
縁もゆかりもなかった豊前市に移住。新たな仕事を開始
筒井さんいわく「不思議なご縁がつながって」豊前市出身の旦那様と結婚。結婚後すぐに豊前市に移住しました。当時は中学校教師の仕事をしており、北九州市の学校に通勤する生活を結婚後5年(!)続けたそうです。
「遠くまで通勤して毎日クタクタになる生活に疑問を感じていました。その頃、夫が『不動産業を始めたい』と言っていて。建設業を営む夫が宅地建物取引士の勉強をしていましたが、通常業務が忙しすぎてなかなか資格取得に結びつかず『だったら私が資格をとろう!』と、夫からバトンを受けとりました」
教師の仕事と資格の勉強を両立し、無事合格。10年勤めた学校を退職し、準備期間を経て2024年5月に豊前市で不動産会社を立ち上げました。
「遊ぶように働き、働くように遊ぶ」に近づいてきた
不動産業の経験も無く、地元でもない場所での開業で、ゼロからのスタート。挨拶回りや物件の調査、交流会や勉強会への参加など、やることは山積みです。忙しい毎日ですが「すごく楽しい!」と笑顔。
「今はご紹介できる物件を増やすべく、動いています。インターネットに掲載されていない物件を見つけたら、持ち主を探して、連絡を取って。いい物件なのにネットでは探せない、ということが意外と多く、そんな物件を見つけてお客様に提供するのが面白いんです」
教師とは全く違う現在のお仕事。開業してからは「変化だらけ!」だと言います。
「物件を撮影して紹介動画を作ったり、Instagramの投稿用に写真を編集したり。今まではやったことが無かったため初めは苦労しましたが、何度も取り組むうちに少しずつ作業時間が短縮できるようになりました。新しいことを学んで仕事に取り入れていけることに嬉しさを感じます」
移住で出会った人々と共に、豊前市を楽しいまちにしたい
今後の目標は「豊前市に人を呼ぶこと」。移住する、起業するなど、様々な方法で豊前に関わる人を不動産業者としてアシストしていきたい、と話します。
自身も移住者だからこそ分かる豊前の魅力がたくさんある、という筒井さん。
「自然豊かで人と人との距離が近いところが、私にはとても合っていました。移住前に、夫が自分の友人や仕事仲間をたくさん紹介してくれたのですが、皆さん歓迎ムード。温かく迎えてくださる方ばかりで、安心して移住できました」
現在は地域おこしにも携わっているそう。地域おこし協力隊や他様々な業種のメンバーと、豊前市の活性化事業に取り組んでいます。「地域おこしと空き家対策はつながっています。地域活性化事業を通じて、不動産業者として皆さんのお役に立ちたいです!」と意気込みを語ってくださりました。
新しい環境にも臆せず飛び込み、何でも楽しんでしまうバイタリティの人。筒井さんは、ふんわりと優しそうな外見からは想像できない、底に秘めた力強さを持った方でした。